質問:アニメ用語について質問です。

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1752075

先日アニメついてネットで検索して疑問に思ったのですが、「金田エフェクト、大張パンチ、山下影、谷口キリコ、アールの消えちゃう破片」という専門用語っぽいのが載ってましたが、これらはどういう意味なんですか?
(ちなみに庵野爆発、荒木走りなどは知ってますが)


ここに「板野サーカス」も入れて欲しかったと思うのは自分だけでしょうか?(笑)


さておき、一番まとまった回答としては。

●荒木エフェクト
荒木伸吾(スタジオZ)の得意な光の演出。
キューティーハニー」などで剣を構えたポーズをとった主人公の剣の周囲に2本の光線が交差して泡のような光が飛び散る効果です。

●金田エフェクト
スタジオZ出身の金田伊功がこれを発展させたもので、ロボットの角の先等から数本の光や稲妻がぐるぐる回転してレンズフレアが飛び散る効果。
独特のパースとあわせて「止め絵」のロボがダイナミックに動いて見える便利な効果です。
ガイキング」「ダンガードA」「ザンボット3」が有名

●山下影
うる星やつら」で「回り込み構図で全セルの民家を突っ切って走る」作画で有名な山下征二が描く戦車や飛行機の陰のつけ方です。
当時は「Z5影」とか「だんだら」と言ってた気がします。
スタジオZ5の亀垣一や平山悟が「鉄人28号(1979)」や「ゴッドマーズ」で使ったトレス主線に沿わずにだんだら模様に影をつける方法。
これも「ヤマト」や「999」の「金田影」の発展です。

●大張アクション
ドラグナー」や「ダングーガ」「ダンガイオー」で大張正巳が描いたロボットアクションの作画像方法です。
腕をぐっと下に伸ばす→暫くため→一瞬で腕を振り上げた絵に→次のカットでパンチが命中といった流れが特徴
大張作画はロボットの肩当てを大きく描いたりヘルメットをくちばしの様に描くのが特徴です。

●谷口キリコ
既出ですがスタジオ「アニメアール」を主催する谷口守泰さんの描く目が逆三角形のキリコです。
アニメアール作画は非常にスピーディーで迫力のあるなアクションが特徴でした。

●アール破片
アニメアールのアクションの特徴。ロボットが走ったり殴りあったりしたときに破片がダーッと飛び散る。
しかしなぜか物理法則にしたがって堕ちてこない。
迫力とスピード感のある演出方法で「ガリアン」や「レイズナー」が有名です。

とまあ、80年代前半までは「統一感」を多少無視してもアニメーターが色々実験できた時代だったんです。

この回答が行なわれた05-11-02時点で、「80年代前半までは「統一感」を多少無視してもアニメーターが色々実験できた時代だった」と云うコメントがあったのが興味深いですやね。

関連:アニメーターのわずかな個性も許さないアニメファンに絶望した!
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20060726/animator